Ver4.44からVer6.xxへのアップデートの為に、設定ファイルを移行する為のスクリプトが用意されています。
下記の手順に従ってアップデートを行ってください。
- drweb4.44 と MTA のサービスを停止します。
- Ver4.44 の設定ファイル、キーファイルを、任意のフォルダにバックアップを取ります。
2-1. /opt/drweb 下(デフォルト)にあるキーファイル(拡張子 key のファイル)
注意!:キーファイルは書込み禁止ファイルです。エディタ等で編集しないでください
2-2. /etc/drweb 下の設定ファイル一式
- Ver4.44 をアンインストールします。
3-1. install.sh スクリプトでインストールした場合は、$bin_dir/maild/scriptsディレクトリ下の uninstall.sh を実行します。
3-2. マニュアルインストールを行っていた場合は、手動で /var/drweb, /etc/drweb,/opt/drweb を削除します。
- Ver6 をインストールします。
2011年12月1日現在、最新版は6.02です。
移行スクリプトについて
V6.0.1.2 をインストールする場合は、/opt/drweb/maild/script 下に"dwmigrate_to_new_conf.pl"/"dwmigrate_to_new_rules.pl" 変換スクリプト
がありますが、V6.0.2.0-1111161658 はスクリプトが含まれておりません。V6.0.2をご利用の場合は、メニューからダウンロードできます。
GUI でインストールを行った場合、コンポーネントのインストール後の"Run interactive postinstall script" によるポストスクリプトでのコンフィグ設定がありますが、Ver4.44のファイルを移行する場合は、このポストスクリプトをスキップしても問題ありません。ポストスクリプトはインストール時にスキップしても、後で実行することができます。
- /etc/drweb 下のデフォルトの "*.config" ファイルのバックアップを取り、一度 "*.config" を /etc/drweb から削除、もしくは移動します。
例. "#mv /etc/drweb/*.config /etc/drweb/drweb32.ini /etc/drweb/config_backup"
- 2でバックアップを行った Ver4.44 の設定ファイル( "*.config" ファイル)を /etc/drweb にコピーします。
- Ver4.44 から Ver6 に config ファイルの変換を行います。
7-1. "#dwmigrate_to_new_conf.pl" を実行するとデフォルトで /etc/drweb の configファイルを Ver4.44 の config とみなして、Ver6 用の config.new に変換を開始します。y を押して進めてください。
7-2. 最初に config 内の古いルールが変換されますので、変換する場合には y、Enter を押してください。
=========
:
Add these rules to file /etc/drweb/maild_MTA.conf.new? [y/n] y
/etc/drweb/maild_MTA.conf.new patched OK.
:
=========
その後、各オプションが変換されますので、変換する場合には 1、Enter を押してください。全てのオプションを変換する場合には、5、Enter を押してください。
=========
:
Parameter maild_MTA.conf.new:Filters/BeforeQueueFilters
default value:
old value: vaderetro, headersfilter, drweb
Press 1 to Update parameter, 3 to Skip, 5 to Update ALL parameters or 7 to Exit [1]
:
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変換終了後、*.conf.new ファイルを *.conf ファイルに書き込みます。yで進めてください。
=========
:
Install new configuration files from
/etc/drweb/plugin_vaderetro.conf.new
/etc/drweb/monitor.conf.new
/etc/drweb/plugin_drweb.conf.new
/etc/drweb/agent.conf.new
/etc/drweb/plugin_headersfilter.conf.new
/etc/drweb/maild_postfix.conf.new
to
/etc/drweb/plugin_headersfilter.conf
/etc/drweb/monitor.conf
/etc/drweb/plugin_vaderetro.conf
/etc/drweb/plugin_drweb.conf
/etc/drweb/maild_postfix.conf
/etc/drweb/agent.conf
Install (y/n) [y] ?
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* .conf: Ver6 用に変換されたファイル
* .conf.drwebsave: Ver4.44 オリジナルファイル
* .conf.new: 変換時に使用した仮ファイル(変換を実行している場合は最終的には *.conf と同じ)
* .conf.new.drwebsave: スクリプト最初のルール変換で使用した仮ファイル
- /etc/drweb/drweb32.ini に、Ver4.44 で設定したオプションを手作業で書き込みます。
- EnginePath = "/opt/drweb/lib/drweb32.dll"
の行を
EnginePath = /var/drweb/lib/drweb32.dll
と書き換えることで Ver4.44 の drweb32.ini をそのまま Ver6 でもご利用は頂けますが、Ver6 で追加されたオプションもあるため、Ver6の drweb32.ini に Ver4.44 のオプションをVer6 の drweb32.ini に手動で追加することをお勧めします。
- plugin_vaderetro.conf で "WhiteListFiles =" "BlackListFiles ="を設定している場合、"dwmigrate_to_new_conf.pl" スクリプトで正しく変換されません。
変換作業を行った後、Ver6 の plugin_vaderetro.conf を下記の例のように書き換えてください。
WhiteList = file:/etc/drweb/whitelist
BlackList = file:/etc/drweb/blacklist
- drweb/MTA のサービスを起動し、動作確認を行います。